2012-07-02

ピアノの音色

青い空を雲は何処へ向かうのか。
切れ間に白い月が見える。
地球の日常をよく知らない為に、そんな事を不思議に感じるままピアノを弾くいつもの昼下がり。

ふと足元を見ると、床にボブが倒れている。
白目をむいて何かを言いながらピクピクと痙攣している。
泡は吹いていない。


チムニーが太く大きくなり、今にも折れて崩れそうな状態まできている。このブラックスモーカーにはどんな成分が含まれているのだろうか。全く目には見えないが、もしかしたら既に化学合成細菌などが存在しうるかもしれない。

折れて崩れそうなチムニー

ボブはもうじき五歳になる雄の雑種犬で、生後一週間から家にいる。普段から昼寝時などでは白目に寝言、痙攣は得意だが、特にピアノの音色が流れてる間はさらにそれを発揮する。この事は幾度もの調査で分かっている。

ところで、家にはピアノ演奏が二人いる。私のようなピアノ初心者と、幼少期にレッスンを受けていた貧しきエリートピアニストだ。私の場合は、どの曲もリズムがバラバラで間違いも多く、とても美しく弾けるような技術はない。しかし、エリートピアニストに関してはリズム良く安定して弾く事が出来る。

ところが、どちらが何の曲をどのように弾いてもそんな事はボブには関係ない。どうやら穏やかな曲や美しい旋律によって寝てしまうのではなさそうだ。音楽にでも芸術にでもスポーツにでも、良くも悪くもそれらを純粋に感じてる様は美しい。

とか言いながら実は、ヘタクソな自分の演奏を黙って聴いてくれる事が、単純に嬉しいだけなのかもしれない、などと思う私である。