2012-06-24

母からの手紙

毎年この時期になると、土が付いたらっきょうの大袋が店頭に並ぶ。
それを見る度、母にらっきょうの漬け方を教わっておけば良かった、と後悔する。


連絡を絶ってから7年の歳月が経つ。
深海ぐらいの深い訳があるが、自分でそうした事だ。

そんな中、産み落とされてから三十三回目の六月を迎え、母からの手紙が届いた。
内容に関わらず、封を切るのが怖い・・・どうにかなりそうで・・・


私の心か魂かの何かの変化を察したのか。
それをエネルギーとするように、チムニーが大きくなっている。
もしかしてこのチムニーは私?
このチムニーこそが私なのか!?
エネルギーを得たチムニー
エネルギーを得たチムニー


手の震えを悟られないように、ハサミで封を切る。
中には便箋一枚と壱万円札が二枚。
瞬時に「北の国から」の泥付き壱万円札二枚が頭をよぎる。

必死に堪えながら読んではみたが、内容が頭に入ってない事に気付く。
堪える事だけに集中してしまっているようだ。
少し間を置いてからもう一度試みると、それは入ってきた。

文章から読み取れるモノが私の知っているモノと違って見える。
上手い表現が出来ないが、丸さ、静けさ、優しさ、軽さ、のようなモノを感じる。
何かがフッと消えたような雰囲気があり、確実に変わっていた。

うれしかった。
私の感情の泉は未だ枯れていなかった事に気付く。

返事を書こう。